教育学部 *****さん(1年生)
令和5年度 夢チャレンジ奨学金受給者

 この度は,奨学生として採用していただきありがとうございました。初めての大学生活で,不安なことも多くありましたが,学業に専念し,充実した最初の1年間を過ごすことができました。皆様からのご支援に心より感謝申し上げます。
 私は,夢チャレンジ奨学金を活用して,書籍を購入しました。授業で使用する教科書の他に,学校教育や社会教育など,自分の興味ある分野に関する書籍の購入にも活用させていただきました。書籍を読んで,具体的な実践例を知ることができ,授業で学んだことのさらなる理解につながったり,1000時間体験学修で子どもの勉強の支援をするときに実践したりすることができました。
 また,1000時間体験学修で,他地域への旅費にも活用させていただきました。もともと,地域と学校の連携や教育に興味があり,地域の人や子どもたちの様子,地域で育まれてきたものを実感することができ有意義な体験をすることができました。
 今後の学生生活でも,この1年で培った経験を生かし,さらに積極的に活動していきたいと思っています。


医学部 *****さん(1年生)
令和5年度 夢チャレンジ奨学金受給者

 まず,奨学金を頂いて始めたことは,自動車学校に通い自動車免許を取得することです。自動車を手に入れ,行動範囲が広がったことにより,大きく分けて二つのことができました。一つ目は場所を問わず,様々なイベントやプロジェクトに参加することができました。そのため,地域住民との交流の機会が増え,地域住民との関わり方や生活を知ることができました。また,プロジェクトに参加できたことでとても大切な仲間も作ることができました。二つ目はイベントの実施です。以前よりも時間に余裕ができ,「そうぞう」という未来を創造するために多様な考えを共有する多世代ごちゃまぜ座談会を開催しました。実施に当たり,多世代の多様な考えを知ることができ,考えの幅が広がっていきました。また,想いを伝える大切さやしっかりコミュニケーションを取らないと,意見・認識の食い違いがおこると学びました。最後になりましたが,夢チャレンジ奨学金により,多くの挑戦をすることができたことにお礼申し上げます。これからも挑戦を続けていきたいです。


生物資源科学部 *****さん(1年生)
令和5年度  夢チャレンジ奨学金受給者

 私は,これまで,海外留学や海外研修に興味があったのですが,多額の資金が必要となるため参加することを躊躇していました。ですが,この夢チャレンジ奨学金によって,2月に行われるシドニー異文化体験ツアーに参加することができました。現在は,事前学習を毎週受けており,そこでは,海外の人の考え方や価値観について触れたり,英語を使って初対面の人とコミュニケーションをとったりとこれまで学ばなかったことについて新しい観点から学べるため楽しいです。大学在学中に交換留学など長期的な留学にも参加したいと考えているので,今回参加するシドニー異文化体験ツアーは海外を知るいい経験になると期待しています。
 また,大学も専門科目が増え勉強に時間が必要になってきました。そのため,アルバイトをする時間が確保できませんが,この奨学金によって自分のしたい勉強に時間をかけることができました。これからは自分の専門科目に加えて英語の勉強もしていきたいと考えています。


人間社会科学研究科 *****さん
令和5年度 大学院修士課程等進学支援奨学金受給者

 受給した大学院修士課程等進学支援奨学金は,島根大学大学院への入学金に充てました。既に返済しなければならない貸与型奨学金があることに加えて,入学前のアルバイトだけでは入学金を捻出することが難しかったため,入学金の準備に困っていました。貴奨学金のおかげで大学院に進学することができ一年間勉強に励むことができました。
 家庭の経済状況としましては,両親には既に大学・大学院で必要となる学費を負担してもらっていることに加えて,きょうだいの引っ越し・学費などの出費が重なったため,大学院入学時の入学金までは頼ることは難しい状況でした。そのため貴奨学金によって入学金の負担がなくなったのは大きな助けになりました。引き続き,大学院での勉学に励んでいきます。


自然科学研究科 *****さん
令和5年度 大学院修士課程等進学支援奨学金受給者

 入学時に受給しました奨学金につきまして,日常生活での必需品や研究で使用する参考書の購入,就職活動に活用させていただきました。他の奨学金で家賃や光熱費等を賄っており,その奨学金で補いきれない部分をアルバイトの収入とこの度受給した奨学金で補っていました。加えて,自身の研究内容を扱っている書籍が大学の図書館等にないときに,その書籍を購入する費用として活用しました。また,就職活動を秋ごろから行っており,志望する業界の性質上,現地でのインターンシップや面接等はありませんでしたが,インターンシップや会社説明会,面接の準備等でアルバイトの出勤回数を減らさなければなりませんでした。その間,受給した奨学金を活用し,収入が減少しているときも問題なく生活することができました。


自然科学研究科 *****さん
令和5年度 大学院修士課程等進学支援奨学金受給者

 今回の奨学金として頂いた資金は,大学院での授業料に充てさせていただきました。大学卒業後に,より専門的な知識を身につける学習を行いたいという思いを胸に大学院に入学しました。そのため授業料の為にアルバイト等を無理にして,学習を疎かにするという本末転倒な事だけは避けたかったため非常に今回の奨学金によって,経済的な面での援助だけでなく,精神的な面での安心感を得ることができました。実際大学院に入学してからは,1つ1つの講義が学部時代の専門科目とは異なり,扱う内容の難易度が高く,予習,復習,さらに自身で調べながら考える事に多くの時間を要し,自身の研究では,未だ明らかにされていない事柄について教授や研究室のメンバーと議論する事に多くの時間を要しました。奨学金を頂けたおかげで,取り組む時間を確保でき,自分自身の専門分野での知識が深まった事は勿論ですが,それだけでなく,思考力や対話力を身に付けることが出来ました。


自然科学研究科 *****さん
令和5年度 大学院修士課程等進学支援奨学金受給者

 私は本来であれば自身の生計を立てるため,アルバイト等に多くの時間を割く必要がありましたが,本奨学金の受給により経済的な負担が軽減され,充実した研究活動を行うことができました。十分な研究時間を確保できたことで,自身の研究に関しても一定の成果を残すことができ,今年度の目標としていた国際会議への参加も達成することができました。また今年度はコロナ禍が落ち着いてきたことにより,対面での活動が増え,学会などの多くが現地での開催となりましたが,このような学外での活動に関しても経済的な不安を抱えることなく,意欲的に取り組めたと感じています。特に学会ではオンラインでの開催に比べて他の研究者の取り組みや熱意を肌で感じることができ,自身の今後の研究活動に対して良い刺激となりました。
 本奨学金の受給は心身を健康に保ちつつ研究活動や学外活動に全力で取り組む上で非常に大きな助けになったと感じております。支援基金をご寄付頂いた皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。


自然科学研究科 *****さん
令和5年度 大学院修士課程等進学支援奨学金受給者

 まず初めに,島根大学支援基金にご寄付いただきました学内外の皆様,誠にありがとうございました。皆様のおかげで大学院修士課程等進学支援奨学金をいただくことができ,大学院の入学金や必要備品等の購入に充てることができました。また私自身,母子家庭であるため大学院進学に際し,経済的にも少し不安がありましたが,今回の奨学金はそうした不安を軽減してくれるものになったと思います。母も,「経済的にとても助かった」と申しており,皆様に深謝しています。
 現在は,学部生のときから取り組んでいるテーマをより深化させ,日々研究を行っています。今後は,支援していただきました皆様に少しでも恩返しができるよう,研究の道を究め,島根から研究成果を発信していけたらと思います。


総合理工学部 須田 珠那さん(1年生)
令和5年度 グローバルチャレンジ奨学金受給者

 今回のタイチェンマイ大学サマースクールに参加して学んだことは2つある。
 1つ目に,英語のコミュニケーションツールとしての重要性である。義務教育が開始する小学生から私たちは英語に触れ,学ぶ。高校を含めて約6年間英語を学ぶにも関わらず,日本人は英語が苦手だとよく言われる。私も英語,特にスピーキングに苦手があった。しかし今回の研修を通して,日本人は英語が苦手だといわれる理由とそれに対する対処法を見つけた。タイで2週間生活をする中で様々な人に出会った。タイ人はタイ語が第一言語であり英語を全員が流暢に話せるわけではない。だが,間違っている英語だとしても失敗を恐れず,日本人の私と交流をし,理解しあうために英語を使うバディーやホテルのスタッフの方の姿からは言語は意思疎通のためにあるという本来の存在意義を改めて認識した。英語には「正しい」文法が存在し,正しく英語を話せるように学習を進める。そこにはメリットもあるが,正しさを求めるあまり気持ちを表現することが大切なコミュニケーションの場でさえも間違いを恐れ,結局は何も話せなくなってしまうというデメリットがあると思った。研修を終え,私は今までよりも英語を話すことに対する恐怖心が薄れた。これはコミュニケーションツールとしての重要性を認識し,間違えを許容するようになれたからだ。今のような文法や読解がメインの英語教育に加え,いろいろな国籍,文化を持つ人の生きた英語を学ぶことが大切になっていくと思った。
 2つ目に,タイの文化や歴史についてである。研修では午前は英語の学習,午後は主にタイの歴史や自然に触れる野外活動を行った。私が最も記憶に残ったのは水についての講義とそれに関する野外活動である。水は私たちにとって大切である。チェンマイの川は人間の行動,生活によって汚濁が目立っている。きれいな川を取り戻すためにどのような活動が行われているかを学んだ。川をきれいにするために周辺に植物を植えたり,周辺住民によって川からごみを取り除いたりする作業が行われたそうだ。この活動を通して,人と技術のどちらが欠けても課題解決にはつながらないということを実感した。世界には様々な問題があるがそれらを解決するためそのようなことを重視していきたい。
 今回の研修では上記の通り,英語のコミュニケーションツールとしての重要性とタイの文化や歴史について学んだ。これらのことを生かしてこれから取り組みたいことが2つある。まずは,英語活用能力の向上である。研修の中でもっと英語を自由に操り,コミュニケーションを楽しくとれるようになりたいという気持ちが大きくなった。読み書きはもちろん大切だが,今後は教養科目で発展的なスピーキングをメインとする授業に積極的に参加することで英語を伸ばしていきたいと思う。次に島大アンバサダーの活動についてである。スキルアップセミナーや海外からの訪問者への学校案内などに積極的に参加していきたいと思っている。


医学部 *****さん(3年生)
令和5年度 グローバルチャレンジ奨学金受給者

 最初の2日間は Cebu Province Hospital を見学させていただきました。病院見学をさせていただいた他手術の見学,分娩室,緊急救命室,入院患者さんの回診,動物咬傷の外来,入院患者の朝の病棟の回診を見学させていただき一部手伝わせていただきました。この Cebu Province Hospital には病室はもちろん個室はなく,担当医(private doctor)がいない限りは冷房のある部屋には入れず,大きな部屋に複数ベッドを置き点滴は天井からぶら下がり扇風機を持参しており,酸素マスクもなく患者の家族が手動で袋を押しながら空気を送るという方法であり,病院内にはMRI,CTはなくX線しかないなど医療設備が少なかったです。カルテは全て紙媒体であり手書きで記録を全て取っていました。このように日本の整った医療,医療施設からは程遠くその違いに驚かされました。またフィリピンには信号がほとんどなく,交通ルールも曖昧であるのに加えバイクが主流な交通手段であるため交通事故による手術がとても多いこと。フィリピンでは肉を好み野菜が少ない食生活であり味が濃いことに加え運動をするのがあまり好きではない文化であり気温が高いことから心臓発作など血管系の病気が多いこと。甘いものも多く食べるため糖尿病の患者が多いこと。子供では水や食べ物がきれいではないことから生じる下痢などによる入院が多いこと。このように日本との生活習慣,気候,環境の違いから生じる主要な疾患の違いを感じました。患者を収容する場所が足りなくなったらどうするのかと伺ったところ来る患者さんを拒むことは考えられないので最悪の事態では1つのベッドに2人の患者さんを配置するとのことでした。また狂犬病予防ワクチンの接種は高価であるため犬や猫の創傷,咬傷で外来を訪れる患者さんが多く来られており,日本では見ることのできない狂犬病の治療を見学できたのは大変興味深かったです。
 残りの3日間は Rural Health Unit という保健所のような施設を訪れました。外来患者さんの診察前のバイタルを取らせていただき血圧の患者さんが多いことに気づきました。また検査室を訪れ日本では機械で行われている検査(尿検査の分析など)を手動で見ることができ検査の原理を理解することができました。さらに,救急車に乗り複数のバランガイ(町)を訪れ,妊婦への破傷風の予防接種,新生児へのBCG,B型肝炎,麻疹,おたふくのワクチン接種,ポリオの経口投与を見学し手伝わせていただきました。日本と異なり近くの診療所で常に必要なワクチンの接種をすることはできず月一回の回診が新生児の定期接種の機会になっていることを学びました。さらに小学校を訪れ小学6年生の子どもたちにフィリピンで多い糖尿病と心臓発作などの血管系疾患をテーマとして取り上げて説明し予防策,初期症状を発表し栄養指導を行いました。Pinngan pinoy(フィリピンの栄養指導)を用いて実際にどのようなものを食べるべきか考えてもらいました。
 全体として日本とフィリピンでは年齢別人口構成が異なっているため入院患者,外来患者とともに高齢者よりも子供,中高年が多く,病院を訪れる原因となる疾患も異なっていました。またフィリピンでは医療従事者同士が患者さんの前でも空いている時間はお喋りをして笑いあい明るい雰囲気の中で仕事をしており国民性の違いに気づかされ興味深かったです。今回医学に興味を持った原点である新興国・発展途上国の医療を見学する事ができ大変有意義な時間でした。
 今回の病院見学,保健所の見学では医療設備の違いをはじめとし,日本との様々な違いに気がつきました。より多くの知識を身につけ一つの病気を患者さんに対して日本と同じ治療をしているのか,同じ薬を処方しているのかなど専門的な視野から医療の違いを観察したいです。そのため今後の大学生活では自分自身医療英語の勉強や医学の知識の強化をしたいと強く感じました。将来どのような専門性を身につけるかは決めていませんが,どのような形でも新興国・発展途上国の医療に関与したいと感じておりそのために努力していきます。