公開日 2025年11月06日
松江キャンパスでは,10月12日(日)にホームカミングデー2025<第10回島大会員のつどい同時開催>を開催しました。この催しは,卒業生をはじめ,島大会員,地域住民,保護者などの皆さまをお迎えし,教職員OB・OGと在学生も交えて,島根大学との交流を深めていただくことを目的として開催しています。
ホームカミングデー全学企画は2部構成で,第1部ではまず大谷学長から,島根大学の現状や将来構想についての説明,支援基金へのご寄附に対する感謝と本基金による学生支援事業の報告がありました。続いて,支援基金の〈グローバルチャレンジ奨学金〉を活用して海外留学を果たした教育学部4年の後藤 千聖さんが,「私の歩み~兵庫から島根,そして世界へ~」と題し,ポーランドでの様々な経験と,留学したからこそ得られた学びや気づきについて報告しました。次に,本学のサークルの一つ〈里山焼かんかね?〉代表,生物資源科学部3年の岡田 愛世さんから,活動の主眼である「焼畑を通した持続可能な農業の実践」についての説明と,知れば知るほど面白い“農”の世界,汗の結晶である収穫の喜びなどについて発表がありました。
第1部と第2部の合間には,会場後方に設置された「松江キャンパスができるまで」のポスター展示を眺めながら,学生時代を懐かしむ卒業生の姿や,久しぶりの再会を喜び合う参加者の様子が見られました。
第2部では,法文学部の宮澤 文雄准教授から「『怪談』の裏側を読む -小泉八雲の創作背景-」と題し,NHK連続テレビ小説「ばけばけ」のモデルにもなった小泉八雲と妻セツの生い立ちと二人の出会い,「怪談」がどのように創作されたのかについて丁寧な解説があり,さらに他では聞くことのできない後日談も披露され,参加者は興味深く耳を傾けていました。
司会進行は,放送サークルに所属する教育学部3年の渡辺 まもるさんが務め,イベントは盛会のうちに幕を閉じました。
参加者からは,第1部について,「今後の島根大学が目指す姿がよく分かった」「世界で活躍する人材を育成するためにも,島根大学が文系・理系にとらわれず,学部連携の取り組みを進めていることはとても大切だと思った」「学生たちの頑張りを知ることができ,嬉しく思った」などの感想が寄せられました。第2部については,「大変勉強になりました。ハーンとセツの努力と絆を理解できました」「ハーンの人物像の深掘りがとてもよかった」との感想がありました。また,すでに来年度のホームカミングデー企画に期待する声も多く寄せられました。
会場入り口では,島根大学オリジナルグッズの販売も行われ,島根大学ロゴマーク入りの「オリジナルネクタイ」なども好評でした。また,当日は大学祭「淞風祭」も開催しており,ホームカミングデー終了後には,淞風祭の催しもお楽しみいただきました。
島根大学ホームカミングデーを,卒業生をはじめとした皆さまに一堂に会していただき,島根大学の「今」を知っていただき相互交流を一層深めるための祭典として,今後も継続して開催してまいりますので,来年もどうぞお楽しみに,ぜひご参加ください。
大谷学長による活動報告 会場全体の様子
教育学部 後藤さんの発表 里山焼かんかね? 岡田さんの発表
法文学部宮澤准教授の講演
