公開日 2025年02月12日
2月2日(日)に「第9回島大会員のつどい」を開催しました。
この催しは島根大学支援基金へのご寄附を通じて本学を応援してくださる島大会員の皆様に感謝の気持ちを示すとともに、本学と島大会員の皆様との交流を図ることを目的に定期的に開催しているものです。第9回となる今回は、2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」の舞台である江戸時代の文芸について、法文学部の田中 則雄 教授からの講演と春風亭橋蔵様による落語会を開催し、59名の方にご参加いただきました。
冒頭、支援基金担当の金山理事から開会の挨拶とともに、春風亭橋蔵様をご紹介いただいた株式会社林商店 代表取締役会長 林浩喜様からご挨拶をいただきました。続いて金山理事から支援基金による学生支援事業の紹介と寄附の御礼がありました。
次に、法文学部の田中 則雄 教授による「江戸人の文芸と想像力―創作・出版・読書―」と題した講演を行いました。講演では、江戸時代の文芸や読書について、黄表紙や読本の写真を用いた丁寧な解説がありました。特に、貸本に残る落書きから江戸時代の人々は書物を通じたコミュニケーションを行っていたとの考察に、参加者は興味深く聞き入っていました。
最後に、落語家の春風亭橋蔵様による落語会を行いました。春風亭橋蔵様は、「手水廻し」と「ちりとてちん」を披露され、巧みな話術に会場は笑いに包まれました。参加者からは「落語を生で聞いたのは初めてでしたが、声色の変え方や場の作り方が素晴らしかったです」などの感想とともに「また聴きたい」との声が多くあり、非常に楽しいひと時となりました。
当日の司会進行は、本学放送サークル所属で法文学部3年の杉谷 知光さんが務め、 盛会のうちに幕を閉じました。
今回の島大会員のつどいでは、会員とともに学生も参加しました。学生にとっても江戸時代の文芸について理解を深めるとともに、学内で落語を楽しむことができる貴重な機会となりました。
この島大会員のつどいは、会員の皆さまとの交流を一層深めるために継続的に実施していくこととしております。次回開催時にはより多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※株式会社林商店様は、名古屋を拠点に非鉄金属および製鉄材料のリサイクルに関する事業を営んでおられ、その関連会社であるアルファメタル株式会社とは、昨年度新設した本学材料エネルギー学部の笹井教授が共同研究を進めております。今回のつどいの落語会は、林浩喜会長から春風亭橋蔵様をご紹介いただいたことにより、実現しております。
金山理事による開会挨拶 株式会社林商店 代表取締役会長 林浩喜様の挨拶
法文学部 田中教授による講演 法文学部 田中教授による講演
春風亭橋蔵様による落語 春風亭橋蔵様による落語